なぜ、モノが多過ぎると疲れるのか?汚部屋のデメリットと対処法!

なぜ、モノが多過ぎると疲れるのか?汚部屋のデメリットと対処法 断捨離

最近、何もしていないのに、やたらと疲れる感じがしていました。

何かをしているときや、仕事や作業などが終わったときに疲れるのは分かるのですが、何もしてないときに疲れるって、一体どういうこと…??

で、気づいたんです。

モノが多すぎる!

たぶん、コレが原因です。

そこで、この記事では、

・なぜ、モノが多過ぎると疲れるのか?
・汚部屋のデメリットと対処法

について考察したのでシェアしていきます。

モノにエネルギーを奪われる

まず、なぜモノが多過ぎると疲れるのか?ですが、
それはズバリ、モノにエネルギーを奪われるからです。

エネルギーというと、少し抽象的で広い表現に聞こえるかも知れませんが、
ここでは資源(リソース)と定義することにしますね。

で、この資源には目に見えるものと、目に見えないものがあるのですが、
モノが多過ぎると両方とも奪われてしまいます。

部屋の空気(酸素)の量が減る

モノが多いと、圧迫感を感じたり、息苦しさを感じることがあるのですが、これは気のせいではなく、モノがある分だけ部屋に占める空気の総量が減るということです。

部屋は用途に応じて、基本的には家具やモノを置くか、空間にしておくかの二択になると思うのですが、モノを増やしてしまうと、その分の空間が減ってしまうので、空気が減ってしまうことになるし、風通しも悪くなってしまいます。

人間(というか生命全般)は呼吸して酸素を取り入れないといけないので、室内の酸素の量や濃度が減ると、やはり疲労しますし、極端に少ないと生命に危険が及びますよね。

ちなみに、人間の場合は、呼吸によって取り入れた酸素の20%は脳に供給されるらしく、何もしていなくても、生命を維持するためにはたくさんのエネルギーが必要で、特に脳はかなりの大食漢なんだそうです。

なのに、空間が大量のモノで溢れていたり、塞がれていたりして、空気の居場所がなくなっていたり、通気性が悪くなっていたりしたら、それは疲れてしまいますよね。

脳は無意識のうちに膨大な量の考えごとをしている

意識と無意識

こちらは脳の働きに関することですが、人間の脳には意識と、もう一つ「無意識」というものがあって、この無意識というものがかなりのクセモノなのです。

意識は主に覚醒状態のときに働いているもので、

「明日は10:30から打ち合わせだから、7:58の電車に乗るんだな」
「お昼どうしようかな? あ、今、牛丼半額だから牛丼にしよう!」
「あー、明日は朝早いから今夜は22:30には寝るようにしよう」

…みたいな感じで、今、この瞬間に自分が認識できている状態のことを言いますよね。

で、無意識はというと、

・寝ているときに夢を見る
・ダイエットしようと思っていたのにケーキを食べてしまう
・やるべきことがあるのに漫画を読んでしまったり、YouTubeをボーっと見てしまう
・寝ないといけないのに夜更かししてしまう…etc.

…こういった、「ダメだと分かっているのにやってしまう」系のものだったり、意識や意思ではコントロールできないものを言いますよね。

意識と無意識のパワーバランスは?

そして、先ほど「無意識がかなりのクセモノ」と言ったのは、意識と無意識とでは、比較にならないほど無意識の方が強く作用しているからなんですね。

その差は圧倒的で、ときどき脳の本などで見かける例えなんですが、北極などで海面から出ている氷を「意識」だとすると、海面の下にある氷が「無意識」(※潜在意識と説明しているものもよく見かけますが)で、それくらい行動や意思決定に及ぼす影響に違いがあるそうです。

で、この「無意識」は、自分でも気づかないうちに、自動的に膨大な考えごとをしていて、なんと一日に6万回以上、脳内で思考がなされているそうです。

例えば、脳内で勝手に一日6万回以上、LINEでのやり取りが起きていると考えたら、スゴい量ですよね。

無意識の思考

以上のことを踏まえて少し話を戻しますと、散らかっている部屋や散乱しているモノなどが視界に入ったりしたときにも、この仕組みは働いていて、無意識のうちに、

「うわ~、汚い部屋だなぁ~」
「う~ん、片付けないといけないのは分かってるんだけど…」
「でもなぁ、忙しいし、毎日疲れてるし…」
「まぁ、そのうち片付けるよ、そのうち…」

…こういった会話が脳内で超高速でグルグルとやり取りされているんですね。

こういった脳のはたらきが分かると、確かにこれはたくさんのエネルギーが必要だよなぁと思うと同時に、「そりゃあ疲れるよ!」と思いますよね(笑)

ただでさえ、脳は生命維持のために全身にいろいろな命令を出していて、無意識のうちに膨大に動いているのに、部屋が散らかっていて酸素の量や濃度が下がっていたり、モノが多くて雑然とした景色を見て、「うわ~…」と思ったりと、脳に余計な負荷をかけていたら余計に疲れて当然です。

モノが多過ぎるデメリットとは?

視界や意識が奪われて集中が分散・中断される

やはり、モノが多過ぎると、視界のはしばしにチラチラとモノが映るので、それに意識を奪われて、そのことについて考えてしまったりするんですよね。

「あれ?こんなのココにあったっけ?」
「あら?かなり汚れてる…」
「あー、コレいつも邪魔なんだよなぁー、今度片づけよう…」

こんなことを考えてしまって、それまで集中してたことが中断されてしまうんです。

そうなると、もうそのことに思考を支配されてしまって、集中を元に戻すのが大変になったりします。

で、結局、取り組んでいたこと、やらなきゃいけないことなどが終わらなかったりするんですよね(涙)

ホコリも溜まりやすくなる

そして、衛生面にも影響します。

モノが多過ぎると、そもそも掃除するのも面倒くさくなってくるんですよね…。

掃除がおっくうになって頻度が減っていくと、当然ホコリなども溜まりやすくなります。

そうなると、空気も悪くなってきます。

決して大げさではなく、モノが多過ぎると衛生面や精神面、肉体面などの健康にも影響が出てきてしまいます(泣)

どこに何があるか分からなくなる

モノが多過ぎると、モノにモノが埋もれたりして、どこに何があるか分からなくなるんですよね(汗)

これは実際にかなり困るパターンで、

「カギがどっかいった…」
「通帳どこだっけ…」
「ハ、ハンコがない…」

こういった貴重品などの所在も分からなくなったりします。

で、必要なときに見つからないんですよね…。

そうすると、軽くパニックになりますし、何より実害を被ることもあり得るので、それはもうエネルギーや神経の消耗、ストレスなど損失が甚大なことになります…。

ちなみに、人は想像以上に探し物に時間を費やしているそうです。

これは諸説あるのですが、人は生涯で平均約153日間も探し物をしているという調査もあるようです(!)

正直、探し物って、どこに何があるかを把握しておけば全く必要のない作業なのに、この作業に膨大な時間を消費してしまうことが多々あるんですよねぇ…(悲)

こういうのって、その瞬間は必死なんですが、客観的に時間を計測してみると、意外と時間を使っていたりして愕然とすることがあります…。

モノが多過ぎる汚部屋への対処法は?

モノを減らす

とてもシンプルですが、まずはコレですよね。

・どう考えても必要のないもの、無駄なもの
・今使っていなくて、今後も使わないもの

こういったものを躊躇なく捨てていくのが超重要です!

視界に入るものを減らす

取り組んでいることに関係ないものが視界に入ると、集中が奪われてしまうことがあります。

なので、仕事部屋や勉強机など、普段よく使う場所には、なるべく余計なものを置かない
がいいですよね。

ちなみに、競走馬や馬車をひいている馬は目隠しのようなものをしていますよね?

あれはブリンカーと呼ばれるもので、馬が前方に集中できるように視界を制限するものなんだそうです。

馬にも意識が分散しないような工夫がなされているわけです。

学習塾や図書館などでも、机ごとにパーテーションがあるところもありますよね。

やはり、それだけ意識を集中させるのは大変なんですね~。

特に現代はモノがたくさんありますし、意識を奪うもので溢れているので、できる工夫はどんどんやっていきたいですね。

モノの定位置を決める

モノを置く場所や収納しておく場所を決めて、毎回そこに収納しておくことで、「あれ、どこやったっけ?」という事態を防ぐことができます。

やってみると当然なのですが、これをやり始めてからモノを紛失することが格段に減ったので、これはかなりオススメです。

意識すること・考えることを少なくする

これまでの対処法は割と物理的なことでしたが、これは意識や思考などの目に見えない部分のことですね。

でも、面白いことに、脳も部屋に似ているところがあって、脳の中にもいろいろな物事が入っていて雑然としていると、意識が分散しやすいですし、脳が疲れやすくなります。

「アレもやらなきゃ!」
「コレもやらなきゃ!」
「あー、まだコレが終わってない!」…etc.

いろいろな意識や思考がグルグルしていると、やはり集中しづらいし、疲れやすくなりますよね。

なので、脳の中に入れておくもの(意識すること、気にすること、覚えておくこと…etc.)は、できる限り少なくしておくのがいいです。

そこでオススメなのが「メモ」なんですよね。

これも特別なことではないし、小さなことかも知れないのですが、メモを書いておくと、頭の中で覚えておかなくても良くなるので、いつも頭がスッキリしていてラクなんですよね。

でも、そうすると、「メモをどこに置いたか忘れた」ということが起きたりしますが(笑)、
これもメモを置いておく場所や貼っておく場所を決めておくと防ぐことができます。

あと、今はスマホなどがあるので、そのメモを使うのもいいですよね。

なぜ、モノが多過ぎると疲れるのか?汚部屋のデメリットと対処法!まとめ

なぜモノが多いと疲れるのか?そしてその対処法などを述べてきました。

もちろん、これらが誰にでも当てはまるわけではありませんが、いくつか参考になるところがあれば幸いです。

現代は、地球史上で最もモノに溢れた時代なので、やはり「モノ疲れ」を感じることもありますよね。

もちろん、あると便利なものはたくさんありますし、生活に必要なもの、生活を助けてくれるものもあるので、モノが多い時代だからこそ、うまく工夫してモノと共存していきたいですね。

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